寒い冬が北方から、狐の親子の住んでいる森へもやってきました。
ある朝、洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、
「あっ」と叫んで眼を押さえながら母さん狐のところへころげて来ました。
「かあちゃん、眼に何か刺さった、抜いて頂戴、早く早く。」といいました。
母さん狐がびっくりして、あわてふためきながら、眼を押さえている子供の手を恐る恐るとりのけてみましたが、何も刺さってはいませんでした。
・・・さて、お話はこの後どうなるのでしょう?
語り:花本弘子 音楽&効果音:ひぐま イラスト:Mackey
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