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塩崎おとぎ紙芝居博物館を訪問すると、
あれ........?
普通の民家を改造した博物館で、情緒たっぷり。
まるでタイムスリップしたような気持ちになります。
(ひぐま)
月刊Honeybee 5月号!
今回は
日本唯一にして
現存する最後の・・・
街頭紙芝居絵元
よりお届けします~!!
大阪の下町。
日本文化の歴史の一ページを担う、
『街頭紙芝居』
その全てが保存・継承されている
←ここ、
「塩崎おとぎ紙芝居博物館」。
日本最後の「紙芝居 絵元」であった、故 塩崎源一郎 さんの自宅をそのまま、
「博物館」として開館日時を限定の上一般開放しています。
開館日における入場者への対応、また、現存する貴重な原画などの管理、
実演を通じて地域貢献や紙芝居文化の継承活動を行っているのは
塩崎源一郎さんの亡き後、館長として後を継がれている奥様、塩崎ゆう さんから委託を受けた、
「三邑会」(さんゆうかい)の皆さん。
今回は「ひぐま移動スタジオ」を「塩崎おとぎ紙芝居博物館」内に設置、
「三邑会」理事の皆様を代表して、
近藤博昭 さん 大塚珠代 さん
お二人をゲストにお迎えして、
「日本に現存する唯一の紙芝居絵元」、その『絵元』とは一体どんな場所なのか。
「街頭紙芝居」とは??
演者の目線から、客観的視点から、もぉ、話しが弾む弾む!!!!!!!!
ざっくりとしかご案内しませんから、 詳しくはMP3をダウンロードして聴いてくださいね!
近藤博昭さん。
故:塩崎源一郎氏との直接のやり取りなどを
お聞きすることが出来ました。
塩崎源一郎氏の信念、
エンターテイメントしての紙芝居にかける 熱意、愛。
塩崎氏がいたからこそ、大阪の地に紙芝居が浸透し親しまれ、
最後まで絵元として活動を続けることが 出来た、
彼の想いを繋いでいくことが私たちの使命・・・と
語ってくださいました。
大塚珠代さん。
三邑会メンバーの紹介や活動内容、
街頭紙芝居が行われている場所など、
おいしい情報満載トークが繰り広げられます。
大塚さんが登場しただけで
その場の雰囲気が「パァーーーーーー!☆」っと
明るく照らし出すような、華やかパワーの持ち主。
勿論、街頭紙芝居の演者の一人として、
日々忙しく活躍中!
その語りは・・・・・
まぁ、もぉ。引き込む引き込む~~~っ!
是非是非ご覧あれ!!
番組の中では
「絵元」=総合プロデューサー としての
塩崎氏がどのような仕事をしてきたのか、
またその時代から現代に至るまで、
「街頭紙芝居」を取り巻く環境はどのような変移を経てきたのか。
近藤さん、大塚さんがお持ちの「免許証」。
現在は廃止されている「大阪府紙芝居業者条例」に基づき、
当時は免許証がないと街頭での紙芝居は出来なかったそう。
勿論、こっそり勝手にやることは可能な時代。
しかし、塩崎氏は「こっそりと」演じようとする人に紙芝居を貸し出すことは決してせず、
「免許証」の提示が出来る、街頭紙芝居をするための知識とモラルをしっかり持ちえる人のみ、
迎え入れ、貸し出し、指導応援されたそうだ。
(↓近藤さんの持つ、「免許証」)
トークの合間に、ゲストのお二人にも聞いていただいた、
第7回「ネリヤカナヤ創作童話コンクール」(鹿児島県立奄美図書館主催)
『アマクロ少年やきゅうだん』(山元海ほ さん作) (作品を聞く)
聴き終わっての感想コーナーで、お二人が大コーフン!
さすが、紙芝居に携わるお二方。
この作品が紙芝居になるところを想像しながら聞いてくださっていたのです。
「プロ、アマ問わず、『絵』をつけることが出来ればすぐに作品として演じることが出来る」
「演じる際には作品を損なわないよう、原文に忠実に演じることが大切」
と想いを馳せつつプランが飛び交います。
「面白そう!!!」
伝統継承のために『今』を取り入れ、進化させながら未来へ繋いでいく。
ゲストのお二人のコーフントーク、冷めやらぬ、です。
後半は「街頭紙芝居」の魅力をありのままに・・・・
街頭紙芝居と言えば「型抜き」とイメージする人も多いのでは?
と近藤さんがたまたま手に取ったのが、「独楽」のカタチ。
さすがの近藤氏。あっというまに美しく抜いちゃいました。
「やってみた~~~~い!」
Bunbunもとなりで嬉しそう。
恥ずかしながら、ちょっとだけ紙芝居をさせてもらうhana。
「抜き」のタイミングがわからず「焦る」。
焦ると「読み」が浅くなる。
声色もなんだか照れてしまって出せなくなる。
ひぃ。むずかしいよぉ。。。。。
ちょいと凹むhanaに、大丈夫! と声をかけてくださるお二人。
紙芝居が、読み聞かせと違うところ。
それは、目の前で失敗をしたり、タイミングがずれて焦る演者と
応援や批判を抱きながら「観る者」が同じ空間に存在すること。
双方向コミュニケーションを行いながら
空間そのものをエンターテイメントに創りあげる
それが 紙芝居。。。。。
昔に限らず、現代の子供たちだって
このミラクルワールドについついのめりこんでしまう。
子供たちにとって 紙芝居 は古いどころか斬新なのである。
ここには
「昔」 「今」 「未来」 がいっぱい詰まっている。
あたたかくて なつかしくて あたらしい 夢の箱。
是非一度、訪れてみてください。
訪れた全ての人が、手に取り触って感じることが出来るよう、
近藤さん、大塚さんはじめ、保存のための手入れや修理を
コツコツと、しかし必死に続けてくださっているスタッフの皆さんがいます。
残されている全ての紙芝居は一点一点が貴重な原画のみ。
同じモノは一つとしてありません。将来のことを考えれば
文化財として丁重に扱い、ガラスケースに保存するのが最良・・・・
いやしかし、「触って楽しむ」ことができてはじめて「紙芝居」そのものを
伝えることが出来るはず。
と、模索を繰り返しながらも、
「本物の紙芝居」を伝えるために守り広める活動を続けていらっしゃいます。
例えば
授業をどんな風に進めようか と考え中の先生。
班活動・グループ活動の要となる共同作品を と考える 学生、サークル の皆さん、
性別年齢を問わず、みんなが一緒に楽しめるエンターテイメントを探している方、
「言いたいことを判り易く伝える」勉強をしたい方。
「紙芝居の世界」を、ほんのチラリと覗くだけで、
「あなたの世界」が、がらりとチェンジ!するかもしれません!
大阪市西成区花園南1の12の24
地下鉄四つ橋線花園町駅の南280メートル
開館日 毎月第4土曜日 13:00~16:00のみ(臨時休業あり)
入館料 大人¥500 3歳以上¥100
必ず事前予約をしてください。
072-751-7649(近藤氏 ファックス兼用)