2014年1月26日配信
あらすじ
昔、大阪に飯炊奉公に来た権助(ごんすけ)は、
仙人になれる奉公口を探します。
困った口入れ屋の番頭は、ある医者に相談を持ちかけますが、
それを聞いた医者の女房は、
「20年間給金無しで働いたら、仙人になる術を教える」
と狡猾な約束をし、権助を働かせ続けます。
そして、いよいよ20年目の日がやってきます。
医者の女房はその日、何をするのか。
そして権助はどうなってしまうのか。
不思議なストーリーをお楽しみください。
◎ことばの解説
飯炊奉公(めしたきほうこう):他の家で、家事一般を行う雇われ人
千草:千草色とは、わずかに緑色かかった、薄い青色をさす
口入れ所:奉公人の斡旋・仲介をする商売
栄耀(えようえいが/えいようえいが):はなやかに栄えときめくこと。おごり栄えること
慇懃(いんぎん):礼儀正しく、ていねい
淀屋辰五郎:江戸時代、元禄(1680年代後半〜)頃の大阪(大坂)の豪商。繁栄を極めた反面、幕府から処罰を受けるなどし、浄瑠璃や歌舞伎などの題材にもなる。生没年不詳。