『私は今ひとりの人のように、あなたをしようかと思った。しかし、あなたを気の毒だと思わずにはいられない、あなたは若いのだから。……あなたは美少年ね、巳之吉さん、もう私はあなたを害しはしません。しかし、もしあなたが今夜見た事を誰かに、あなたの母さんにでも云ったら、私に分ります、そして私、あなたを殺します。……覚えていらっしゃい、私の云う事を』
そう云って、向き直って、彼女は戸口から出て行った。
・・・さて、お話はこの後どうなるのでしょう?
語り:花本弘子 音楽&効果音:ひぐま イラスト:Mackey
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