祭りを続けるということ

ひぐまです。


 第18回「yosakoiソーリャ!祭り」が無事終わりました。

 2015年7月25日(土)、貝塚市コスモスシアター大ホールに30チームが集い、昼の12時から5時間半に亘る大演舞会となりました。

 今年も司会進行は、番組パーソナリティーの花ちゃんこと花本弘子です。


 私は例年の通り、舞台袖で進行を見守っていたのですが、今年は「続ける」ということの意味を肌身で感じた祭りでした。


 障がい者団体の参加も毎年となり、そのインタビューの中で、「毎年この祭りに出ることを目標に、練習をしてきている」との話。胸が熱くなります。

 毎年参加してくれている市内の小学校のチーム。チームを作ったT先生はすでにこの世に無く、それでも何年も継続して後に続く先生達が脈々とチームを続けてくれている姿。児童は代わっても、踊りがどんどん進化しているのにはびっくりします。ハッピの背中のロゴマークは、T先生に頼まれて私がデザインしたものですが、これもずっと使ってくれています。

 市内の中学生を中心としたチームは、この数年で、本場高知の踊りの基礎を学び、めきめき上達して素晴らしい演舞を披露。それにも増して、挨拶や感謝の言葉を述べる笑顔など、踊り以外のことも素晴らしくできている姿に、子ども達の育ちを感じます。

 町内会の親子、祖父母と3世代で、とにかく踊りを楽しんでいるチーム。

 まだ生まれて数年しか経っていない子が、母親の元で、恥ずかしそうに舞台に出ている姿。

  健康体操の年配の方々の一糸乱れぬ鳴子の音は、人数だけではなく、なにやら凄みすら感じます。

 その他、参加チームのそれぞれに歴史とその積み重ねがあります。

 今年は、つくづくこの祭りが市井に身近なところにあって良かったと思う場面がいっぱいでした。特に障がいを持った方々、小学生や年配の方々など、この祭りだからこそ出て下さる方々がたくさんいます。小さな祭りの意味がいっぱい感じられ、幸せ感を感じられた祭りとなりました。


 政治的な事では、昨今の補助金カットやシアターの運営団体の入札制度などで、文化育成や実績の積み重ねよりも財政優先の条件下で、来年度への見通しも不透明です。18年前に、この祭りを始める時に、「だんじり祭り」の関係の方に言われた事があります。「祭りは50年やって、やっと文化として認められる」と。

 18年間の積み上げはきちんと見えています。18年前には、まだこの世に誕生していなかった人たちが、きちんと後に続いてくれています。50年は、まだまだ先の長い話ですが、市井や市民に、とても近いこの祭りを、シアターのスタッフの方々や、ホストチームの方々と共に継続できるように、祈ったり、具体に知恵を絞ったりしていかなければと思います。


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