ひぐまです。
第75回、第77回放送で特集した、
アーティスト・書道家の石井誠さん。
7月14日より神戸で個展が開催されています。
石井誠さんは、
書道界の芥川賞と言われる第7回手島右卿賞を受賞され、今輝きを放ち続けている書道家・アーティストです。
番組スタッフは、早速「ギャラリー島田」を訪問致しました。
実は石井さん、一週間前まで入院されていたとの事。
今回ぎりぎり個展までに体調を整え、
来訪者をお迎えできるようになったようです。
壁一面に広がる大作「死すべくして死す」
これはテレビで制作風景も報道されていました。
圧巻です。
「書」や「アート」の範疇を超えて新境地へ到達した作品のように感じました。
さらに私が心奪われたのは、
「土」(写真右)です。
墨の濃淡、そして繊細な「にじみ」と「跳ね」。
計算と偶然が織りなす独特な世界です。
石井さんの解説によると、
墨は一度作ってからあえて一週間ほど放置して腐らせ、さらにそこに新たな工夫を加えて作り上げるそうです。
作品から「生命」の躍動がびしびし伝わってきます。
会場には新作が約20点、展示されています。
石井誠さんは、土日は「ギャラリー島田」に在廊されています。
直接、石井誠さんから
作品や制作過程などのお話を伺うのも楽しいですよ。
またすぐ近くは異人館通りです。
街を歩き、個展を見て、
ぜひ心のリセットボタンを押してみて下さい。
私も「もっともっと今を頑張って生きていこう!」と
大いに刺激を受けた一日になりました。
石井誠展 2012年7月14日(土) - 25日(水) open 12:00 - 19:00 ※火曜日は-18:00、最終日は -15:00
石井誠は日々、新たな生を亨ける。死、生を一日の内に完結する。石井の作品はその日々の「生」の刻印である。書を超え、芸術を超え、むき出しの命の滴りが石井の書である。命は血と知が複雑に絡み合って支える。白と黒(墨)の表現を選び取ったのは必然である。その葛藤が「生」は「生」たりえるかと問いかける。石井の存在を賭けた問いの鋭い剣先は私たちをラディカルに刺し貫く。本展の準備を終えた石井は「制作を終えた瞬間、何か命を出し切った感があった。心が晴天のように、澄みきったように思えた。これでもかこでれもかと…まえにまえにまえに」と語る。
島田 誠(石井誠展の案内より転載)
RIRAN'S GATE ギャラリー島田
神戸市中央区山本通2-4-24 リアランズゲート1F 〒650-0003 TEL&FAX 078-262-8058
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