ブックハンガー作品5 チェロ♪

恩返し

 

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」では、

動物たちがゴーシュのチェロの中で体調を回復し、

ゴーシュ自身も演奏が上達し、傷ついた自信を回復するという、

いわゆるWin-Winの世界が描かれていました。

 

今回紹介する「ペイ・フォワード[可能の王国](原作名 Pay It Forward)」は、

恩返しの方法が少し違います。

中学1年のトレヴァー少年が夏休みの社会の宿題に出された

「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をするか。」に対して

トレヴァー少年が思いついたのは、

「恩を受けたら、それを施してくれた人にではなく、まったく違う3人にお返しをする」

という Pay It Forward のアイデアと実践です。

小さな波紋が次の波紋を起こし、徐々に世界が大きく変わって行くという試みです。

その仕組みは、実に単純で、かつ純粋です。

 

ふりかえれば、ラジオ番組制作をはじめたきっかけの一つに、

この本から得られた考えが影響しているような気がします。

 

もし「世界を変えたい」と思ったら、

皆さんだったら、何をしますか?

 

 

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