オッペルは稲扱き機械を据え付けた仕事場を管理しています。
十六人で回す6台の機械は、のんのんのんのん と音をたて、
仕事場は、籾や藁のホコリで黄色い沙漠のようです。
オッペルはそこを行ったり来たりするだけで、ご馳走を食べ、
のんのんのんのんやっているのです。
そこへどういうわけだか白い象が入ってきて、
「ああ、だめだ。あんまりせわしく、砂が私の歯に当たる。」
とパチパチ籾があたるのを楽しんでいます。
オッペルが、言葉巧みに話しかけます。
「ここは面白いかい?」と訊くと、「面白いねぇ」と象は答え、
「ずっとここにいたらどうだい?」と訊くと「いてもいいよ」と答えます。
・・・さて、お話はこの後どうなるのでしょう?
今回のMackeyの作品は、紙を張り合わせて立体感を出しています。特に前足の鎖は、糸で細かく編んでいます。
語り:花本弘子 音楽&効果音:ひぐま イラスト:Mackey
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